江戸川の家は比較的人通りの多い道路からのプライバシーを確保しつつ、日当たりを生かすため、2階リビング型の間取りを採用しました。
1階の通り土間上部3階レベルには、格子のロフトが浮かびます。
2重に重なる屋根が外観の特徴です。
冬季の太陽熱を有効に利用するため、2階南は大きな開口部になっており、また夏のことを考えて庇が出ています。
南側1階はシングル風の木外壁、2階は竪ハゼの急勾配ガルバ屋根です。
2階の窓は空が映りこんで、青く見えています。こげ茶色の外壁との相性もばっちりです。
勾配屋根、垂木の並ぶ天井、茶色い木外壁、縁側、通り土間、障子など和をイメージさせる語彙を使っているので、一見すると町屋住宅の懐かしい趣きがありますが、その語彙が過去の伝統表現にはない形に翻訳されて、和とも洋ともつかない複雑な見え方をする住宅に仕上がりました。
設計:i+i 設計事務所
新築施工例
江戸川の家
建築内容: | 木造軸組構法2階建 |
延床面積: |
98.34平方メートル (約30坪) |