「地鎮祭とは?」の解説も今回で最後になりました。
さあ、いよいよ地鎮祭当日です。
祭壇や神饌などについて、弊社の地鎮祭を例に詳しく説明したいと思います。
祭壇について
①斎竹(いみだけ) :葉のついた竹。神座、もしくは土地の四隅に建てます。
②斎砂(いみすな):盛り砂のこと。
③斎鍬・斎鋤(いみくわ・いみすき):鍬とスコップ。 柄に白い紙を巻いて水引で縛って使用します。
④神籬(ひもろぎ);神座で榊の枝に麻苧(あさお=麻や苧の繊維で作った糸)と紙垂を付けたもの。
⑤玉串(たまぐし):榊の枝に紙垂を付けたもの。
⑥紙垂(しで):和紙・半紙を形に切ったもの。
⑦祭壇(さいだん):神へのお供えを置く台。
⑧神饌(しんせん):お供え物
神饌について
お供え物は、神饌(しんせん)または御饌(みけ)と言い、神様に献上するお食事のことです。
■ 米・酒・塩・水
・米:三〜五合
・神酒:一 升
・塩:大さじ三杯程度
・水:コップ一杯 程度
■ 海の幸
・魚{鯛 、出世魚 、鱒(「益々」にかけて)等 }: 頭付き 一尾 ( ※ スルメ 、昆布等で代用する場合もあります。)
・海草類{ 昆布、ワカメ、ヒジキ、 海苔等}:三種程度
■ 山(野・地)の幸(※出来る だけ季節のもの)
・野菜{ 大根、人参、茄子 、胡瓜 、キャベツ等}: 三〜五種程度
・果実{ 林檎、 蜜柑、柿、梨、葡萄 、バナナ等 }:三〜五種程度
地鎮祭の服装は?
地鎮祭は儀式ではありますが、特に決まりはなく、スーツなどで挑む必要はありません。
普段着で大丈夫ですが、神儀なので清潔な服が好ましいと思います。
施主は何を用意したらいい?
神主さんへのお礼は熨斗袋の表に「初穂料」と名前、内袋に金額を書きます。
その他の 必要なものは全て神主さんが用意して下さいます。
雨天の場合はどうしたらいい?
台風など強風雨のほか雨が確実に予想される場合は、 日を改めて行うケースが多いです。
通常の小雨程度でしたらテント等を設営して行います。
弊社の地鎮祭を例に、三回にわたって説明して参りました「地鎮祭」について。
参考になりましたでしょうか?
ご不明な点などございましたら、ご相談いただければと思います。