一気に秋も深まってきた11月後半に、「ちば木造建築ネットワーク」と
「千葉県森林組合」が合同で千葉県の山の視察研修を行いました。
こちらは昨年、千葉県と結んだ「木材利用促進協定」の活動の一環で行われるもので、
県の森林課の方々も参加されました。
まずは、千葉県産材の製材を行っている君津のナトゥアリーベ明石屋さんにて、
杉の丸太から構造材や床材を作る工程と色々と苦労されているお話を伺いました。
丸太は千葉県森林組合さんが管理している山から取れた木を仕入れて、
それを加工したものを森林組合さんへ納めているそうです。
加工された床材はとても綺麗な状態で、こちらを私達で仕入れることが出来ないか、
参加された皆さんから質問が出ていました。
その後は、山に行って伐採現場を視察しました。
千葉県は森林と農地と住宅地がそれぞれ1:1:1とほぼ同じ割合で、
森林率は29%と全国の平均と比べると低い方ですが、
房総半島の南部では53%と森林率が高くなっているということで、
今回見学した君津の山では見渡す限り森林で、
弊社がある東葛地域とは全く異なる景色が広がっています。
山は5年前の房総半島台風での風倒木の処理が続いていて、
その中から製材可能な材を出しているとのことでした。
森林組合が管理している山は持ち主が大勢いて、
その一人一人に承諾を得ながら伐採をしている為、少しずつ進んでいる状況です。
視察の後、場所を移して意見交換会を行いました。
参加者全員から今回の感想や質問が沢山出ていて、関心の高さが伺えました。
弊社でも千葉県産材の家をこれまで手掛けてきていますが、
材は良いので、そこに補助金もあると建て主さんも助かります。
最近はそれも無くなっていたため、皆さんからはそのあたりの要望も出ていました。
今後もこの様な機会を定期的に行って参ります。