建築業者で使われている言葉は、興味深く面白いものが多くあります。
今回は、その一部分をご紹介しますね。
写真の赤丸部分を、よ~く見てください。
雨樋の縦樋を外壁に固定する金属部材。これは何と呼ばれているでしょう??
この金物は、『でんでん』と呼ばれています。
小さな子供をあやす、『でんでん太鼓』に似ていることから、こう呼ばれているそうです。
さて次は、『鶴首』です。
軒樋を、垂木や鼻隠しに固定するための金物。
樋受け金物で、固定部分が長いものが鶴の首に似ているから、鶴首と呼ばれています。
優雅で長い首のラインが、確かに似ていますね。
最後は、『あんこう』です。
あんこうとは、軒樋から縦樋へと移行する部分に設置する、集水枡の通称。
尻すぼみの大きな口をあけた姿が「あんこう」に似ているところから、この名前がついたそうです。
確かに、、似ていますね。
昔の大工さんたちが集水枡を見上げて、
「なんか、あんこうに似ているなぁ~」と作業の合間に話していたのでしょうか?
何だか面白いですね。
今度機会があったら、お家を見上げて、
「でんでん太鼓」や「鶴」や「アンコウ」を探してみて下さいね。