8月は協同組合もくよう連の年次総会から始まりました。 総会前の打合せの為、朝早くの新幹線に乗って午前中には京都駅のすぐ近くの会場に到着。 今年度の体制と予定についてじっくりと話し合いました。 私はこちらでは専務理事を務めておりますが、引き続き今年も務めることになりました。 午後からの総会では、昨年度の報告と今後皆さんが訪れたい建築や場所、 勉強したい内容について意見が出されました。 今年も滅多に見られない本物の建築を見る機会があって楽しみです。 基調講演は今全国から注目されているマンションリフォームの達人である マスタープランの小谷さんにお話し頂きました。 小谷さんは鉄筋コンクリートのマンションを木の家にすることを専門にしていて、 杉の無垢板や珪藻土を使って心地よい空間を沢山作られています。 講演では普通ではなかなか出来ない無垢の床板の使い方や様々な実験を行ってきちんとした データから問題点を解決する取り組みなどをお話し頂きました。 翌日は電車で一路奈良へ。 秋篠寺 苔生した庭が心を落ち着かせてくれます。 「秋篠の森」でランチ。こちらは中村好文さん監修のレストランとゲストハウスが森の中にあって、 まるで隠れ家のようでした。 もし奈良へ行かれる機会があれば是非一度行って見て下さい。(レストランは要予約です) 午後からは今回のメインである、薬師寺の東塔(国宝)の改修工事の見学。 もくよう連メンバーであるツキデ工務店の山崎さんの伝手で見ることができました。(有難う御座います!) 実に1300年前の建物の大改修で、今回初めて全て解体して復元するそうです。 調査も含めて約10年がかかりの大工事になります。(完成は平成30年末) 中の様子はアップ出来ませんが、一番上まで上って見ると現在は相輪や水煙が外されて、 心柱も上の方が抜かれている状態でした。 目の前に並んでいる金物を見ていると1300年前の技術の素晴らしさに感動してしまいました。 工事現場の足場から見た奈良市街。左奥に見える三角の屋根が東大寺です。 これだけ高い建物を奈良時代に建てた技術も凄いですね。 東塔の見学の次は直ぐ近くにある世界文化遺産の「唐招提寺」へ。 こちらの金堂も平成の大修理を2000年から10年かけて行われました。 蓮の花も美しく咲いていました。 今回は日本の木造建築の源流を間近で見ることが出来ましたが、 普段忘れかけている日本の文化や日本人の心を再度考えさせてくれる貴重な時間となりました。